当たる夢占い

カテゴリ: 夢の神話の登場人物◆シンボルについて

【ペルソナ】
ペルソナとは、仮面のことです
人間は対人関係の中でいつも本音だけをいって
生きているわけではありません

社会で生きるには、常識を守ったり恥を隠したりという部分も必要で
こうした社会に向けての建前の自分の姿を「ペルソナ」と呼びます
つまり表向きのもうひとりの自分と考えればよいでしょう

この意識は夢の中で社会における自分の立場や
人に与えている印象などを客観的に示してくれることがあります
つまり、集合無意識が、自分を客観的に見つめる意識と
言い換えることができるでしょう

そのイメージは「仮面」という字義どおり
身につける服や靴、あるいはアクセサリーに
投影されている場合が多いのです
また、自分自身のペルソナだけでなく
夢の中にあらわれる他人が身につけているものは
その人のペルソナをあらわしています

【シャドウ】
人間は生まれながらに個性の違いがあるうえに
成長の過程でも、あるタイプの個性だけを意識して発達させたり
ある特定の人々と付き合ったり、と偏りが出てきます

それはその個人が自分の個性に合った選択をして
生きていく結果なのです
実際、運命そのものも無限の可能性の中から
ただひとつの選択肢を選んでいく結果の積み重ねだといえるでしょう

しかし、そのときそのときで選択されかったり
残り全部の可能性は無意識の中に押し込められ
抑圧された願望になっていくのです
これをコンプレックスと考えてもよいでしょう
これらの願望や心理は
つねにその人の選択してきた現実と反対なのです
が、そうした選択されなかった願望を夢に見ることで
人は偏りがちな心のバランスを保っているともいえます
また、フロイトの唱えている、かなえられなかった願望の
充足とも関係があると考えられるでしょう

夢の中では、影(シャドウ)は自分であったり
嫌いなタイプの同性の人間であったり
怖い動物やペルソナ(【ペルソナ】参照)などに投影されて登場します

また、これらのシャドウの登場は
抑えられていた可能性が活発化するということから
物事の変化を告げる意味も持っています

【アニムス】
女性の心の中にある理想の異性としての男性像をアニムスと呼びます
また男性にとっては、自分が抱いている理想的な男性像や男性としての
性的な意識の部分をあらわします

女性の夢であれば、具体的な男性像として登場したり
男性的なイメージを投影する動物などの形を借りて登場することもあります

また、フロイトは、尖ったものや細長いものなど
男性性器の形態を連想させるものはすべて男性的シンボルであり
アニムスであると同時にシャドウ(【シャドウ】参照)の場合もあります

また、アニムスのイメージもまた心の成長に伴って成熟していきますが
未熟すぎるアニムスや歪んだアニムスは
否定的な呪縛の力を持つことがあるといえるでしょう



【アニマ】
人間には男性と女性が存在し
互いに恋愛対象としての異性を求めます
その中でも男性が女性に対して抱いている理想のイメージや
憧れなどが投影された女性像をアニマと呼びます

またこれは女性の心の中にある
性的な女性のイメージや部分もあらわします
こうした理想の女性像は、自分の周りの異性としての
女性を感じさせる人々や、母親の中の女性的な部分
あるいはそうしたイメージを投影させる物事うあ出来事
などによってつくり出されます

したがって恋愛対象である異性や憧れの異性などに
そのイメージが投影されるほかに
魅力的な女性をイメージさせる花や果物やアクセサリー
あるいは女性的なイメージの動物などにも投影されます

また、このアニマのイメージは
本人の心の成長に伴って形を変え、成熟していくとされており
否定的な一面は性的な力の呪縛です

【オールド・ワイズマン】
人間には父親もまた存在します
父親的な導きや指導力や理性もまた人間の成長には欠かせないもの
そうした父親的なイメージの部分は
実際の父親から感じ取って与えられる部分もあれば
他の人々の忠告や教えなどの中から得る場合も多いでしょう

また、そうしたものを求める気持ちだけでなく
だれの心の中にもそうした理性的で支配的な部分があるのです
それは男性だけでなく、女性の心の中にも存在します

そうした心理的影響力とイメージをオールド・ワイズマンと呼びます
そのイメージは人々を導くようにそびえる「山」や
制裁を加える「稲妻」、指導者的な立場の人々などに投影されます

ただし支配し導くというオールド・ワイズマンの力には
支配するために従わせ、試練を与え、制裁を加えるといった
否定的な部分も秘められています

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